サバイバル節約術


有毒植物



毒草の中にも食べれるものがありますが、十分にアク・毒抜きが必要で非常事態にのみ食用とされます。(救荒植物)
また、毒は、根茎葉全て(全草)有毒のものや、実だけ、根だけ有毒なものもあります。
汁が手に付いただけで腫れたりかぶれたりする事があるので、見知らぬ植物をむやみに触らないようにする事も大切です。
また、有毒植物だからと言って踏みつけたりしないように・・・自然はあらゆるもののバランスで成り立っています・・・人間にとっては有毒でも、自然界では重要な役割をもってそこに存在しています。


※毒について
・シュウ酸を含む、イタドリ、スイバ、ツメクサなども沢山食べると尿路結石の原因となるので毒草と言えなくも無い・・・みなさんも食べているほうれん草もシュウ酸を含んでます・・・
・ワラビには極微量の発ガン性物質が含まれていますが毎日大量に食べなければ問題ありません・・・
・サラシナショウマは、山菜の本によって、毒草扱いされていたり、食用として扱われていたり・・・(十分にアク抜きすれば食べれます。)
・コンフリー(ヒレハリソウ)は、日本を含め各地で食用とされ、商品化される寸前まで行ってから、海外で肝障害が報告され、一気に毒草扱いされてます・・・いまでも一部の山菜の本では食用扱いです・・・特に根に毒成分が多いようです。
・山菜として有名なアイコ(ミヤマイラクサ)などは、茎にトゲがあり、刺さると痛いです。熱を加えれば毒は無くなり、美味しいので人気です。

ここまで書いて来て・・・毒って何!?
私も初めは毒=死・危険なもの。体に悪い成分。などのイメージがありましたが、色々調べるうちに・・・
体に強い反応を起こす成分、弱い反応を起こす成分など・・・色々な成分が自然界には存在するだけ。当然と言えば当然・・・
強い反応を起こす成分も少量であれば、問題なく頂く事ができ、弱い反応を起こす成分も沢山食べれば毒になる・・・
体に与える強い作用は様々・・・その様々な効果を利用すれば薬になります。
量を減らす(効果を弱める)事で、強すぎる効果を弱い効果に・・・毒が薬になるのです。
薬ほどの効果も期待しない・・・食用とするならば、十分アク抜きする事で食べる事が出来るものもあるのです。





5月中旬。春先に見かけるこの姿・・・パッと見美味しそうですが、ずっとこれが何なのか分かりませんでした。





6月。



7月上旬。



8月。



9月。



12月中旬。

ヨウシュヤマゴボウ <洋種山牛蒡> ヤマゴボウ科。 毒成分:サポニン(フィトラッカキシン)
食べた場合、嘔吐・下痢・発疹。
衝撃的な赤色・・・これを食べようと思う人は居ないと思いますが有毒です。





3月下旬。薄暗い場所で、こんなのがあると・・・ちょいドキッとしてしまいます。
ちゃんと見ればマムシではないのですが、視界の隅に入ると!? って!!



3月下旬。苞が緑色の物。





4月上旬。葉に班が入るもの。







5月中旬。



6月中旬。





10月下旬。



11月上旬。



11月中旬。

マムシグサ <蝮草> サトイモ科。 毒成分:サポニン、シュウ酸カルシウム。球根と実は猛毒。
食べた場合、嘔吐・虚脱・心臓麻痺。
薄暗い所にあり、見た目もおどろおどろしいので食べようとは思わないかもしれません。茎のまだら模様がマムシを連想させます。
同じナンテンショウ科の同じ様な花を付けるものも毒草です。
球茎を漢方として利用する他、根を洗濯糊としても使ったようです。




2024年11月。採取した球根。
茎と葉も残っていたのですが、引っこ抜けるかも!?と挑戦したら・・・ご覧の通り・・・

このマムシグサの球根は、紙で包んだ後、アルミホイルで2重に包みました。
これは、以前、焼き芋をやろうと焚き火に投入したら炭になってしまった・・・そんな経験から厚手に包んだんです♪



いつもの様に穴を掘って底に平らな石を敷き詰めたら、その上で焚き火を15分程度し、地面を温めておきました。
そこへアルミホイルで包んだマムシグサを置き、焚き火で出来た灰を被せました。

※ここで注意!! もし挑戦される方は、もっとシッカリ灰の中に埋めて下さい・・・これは失敗例です・・・
 どんな失敗かと言うと・・・以降の記事↓をどうぞ♪



約3時間後・・・灰を掻き分けて・・・
マムシグサの球根を食べれる状態にまでするには、3時間ほど焚き火をする必要があります。
さてさて・・・続きは家で・・・



灰の中から取り出した時からイヤな感じはしてたんです!!!
重さが・・・めっちゃ軽い!! 完全なる炭になってるかも!?
ドキドキしながら開封したら・・・なんとかなんとか・・・ギリギリ食べれる!?



断面拡大!!
△形の頂点部分が茎のあった所、底の部分が食べれると言う事で、焚き火に投入する時は逆さにして焼きました。
と言う分けで・・・写真では下側がほぼ炭!! やっちまったな〜♪



ぱっと見、下側が炭になってても食べれる所、沢山あるじゃん♪ って思うでしょう・・・が!!
茎のあった部分、△の頂点周辺は毒性が強いので、焼いても食べれないんです!!
食べれる部分は、赤線で囲んだ部分です。

そして注意点!!
火力、焼き時間、焼きムラなどなどにより、食べれる部分でも絶対に食べたらダメな事があります!!
これまで、さまざまな方々が挑戦され、分かった事のひとつ・・・やや透き通った様な見た目の部分は食べると危険!!
上の写真も参考になると思います・・・赤で囲った部分の少し上辺り・・・やや透明感があるのが分るでしょうか・・・こんな感じの部分は絶対にダメです!!
私は食べなかったので未経験ですが、大変な事になるので絶対に食べない事をおすすめします♪

初挑戦の今回は・・・
球根を掘り起こす際に指のまたなどに触れたのか・・・数分後から僅かにチクチクしだしました・・・
このチクチクも30分程度で治まったのですが、掘り起こす際は直接触れない事、そして今回、そんな経験をしたので、焼いた後、口に入れる前に手の甲にこすり付けて15分程度様子見・・・何も感じないのを確認してから口に入れました♪

ここまで散々あれこれ書いて来て・・・改めてまとめると・・・
マムシグサの球根は灰の中に埋めて、ジックリ3時間焼く。
芽、茎のあった部分周辺は毒性が強いので食べない事。
また、完全に火が通っていない透明感のある部分は食べない事。
食べれる状態にするのに必要なのは温度なので、灰に包まれていなくても良い。
3時間焼く事で成分が変質するが、毒性が消えるわけではないので、沢山食べない事。

余談・・・ヒガンバナ同様に水にさらしてデンプンだけを取り出せば、毒性も無く美味しく頂けるようです♪








ウラシマソウ <浦島草> サトイモ科。 毒成分:サポニン。
食べた場合、腹痛・嘔吐。
見た目が毒草と言う感じで、やや怖い感じもありますが、長〜く伸びた部分を“釣り竿”に見立ててウラシマソウと名づけられました。形は面白い・・・色がもう少し良ければ人気者になったはず。





5月上旬。花。ケキツネノボタン。





5月中旬。実。ケキツネノボタン。






3月中旬。キツネノボタン。



5月中旬。花。キツネノボタン。





5月中旬。実。キツネノボタン。先端のトゲが鈎状に強く曲がる。



5月下旬。キツネノボタン。日陰ではまだまだ小さい。

キツネノボタン <狐の牡丹> キンポウゲ科。 毒成分:プロトアネモニン。
食べた場合、胃腸の炎症、下痢、血便、けいれん。
黄色い花と金平糖の様な実。水辺の近くで見掛けます。

※ラヌンクリンという成分を持ち、これは葉を磨り潰すなどすると、プロトアネモニンになります。
 実はこれが有毒で、家畜は重度の場合、死んでしまうほど・・・
 ただ、このプロトアネモニンはとても不安定な成分で、熱や乾燥などにより刺激性の無いアネモニンに変化するので、十分茹でて水に晒す事で食べる事ができます。

※救荒食として、若葉を良く茹でて水に晒して“淘浄”すれば食べれるようです。
 ネットを検索しても“淘浄”の意味が分かりませんでした。
 ちなみに、“淘(よな)げる”は、1、お米を水に入れてゆすってとぐ。2、水に入れて掻き混ぜ、細かいものなどをゆらしてより分ける。などの意味があるようです。なんとなくイメージできる感じ・・・たぶん、そういう事でしょう・・・



普通の野草同様に水に塩少々を入れて沸かしたら、5分程茹でてみました。
毒(アク)が抜けやすいように葉はそのまま丸ごとではなく、葉柄の途中で2〜3分割して茹でました。
結果、だいぶクタクタで茹で過ぎ感・・・ちょっとやり過ぎ!?
水に晒している間に夕食を始め・・・つい、1時間半も晒してしまいました・・・アクの強い野草は半日〜一昼夜晒す場合もあるので、極端に長いわけでは無いのですが、ここまで晒す必要は無い気がします。
“淘浄”・・・時々ゆっくり掻き混ぜ、2度程、水を換えました。



お浸し。
まずはシンプルに・・・醤油を掛けて・・・これは普通に美味しい♪
熱を加えても変色せず、綺麗な緑色で柔らかい・・・毒さえなければ普通に良い食材でした。



みそ汁。
茹でると柔らかくなる・・・ならば汁物は!? で、早速♪
これは美味しい♪





4月中旬。



5月上旬。



下の方の葉。



上の方の葉。上に付くほど、もっと細く、切れ込んだ葉になります。



ウマノアシガタ <馬の足形> キンポウゲ科。 毒成分:プロトアネモニン
食べた場合、胃がただれ、血便となる。
上のキツネノボタンと同じ様な場所で見かけます。
花びらはセロファンの様に光沢があり薄い感じです。





3月中旬。





3月下旬。



4月中旬。

タガラシ <田辛子・田枯らし> キンポウゲ科。 毒成分:プロトアネモニン
食べた場合、胃腸のただれ。





4月下旬。葉の形が面白い♪



5月上旬。



6月下旬。



7月上旬。これは早咲き。





7月中旬。





7月下旬。実。

タケニグサ <竹似草> ケシ科。 毒成分:アルカロイド(プロトアネモニン、プロトピン、サンギナリン、ヘレリスリン)
食べた場合、嘔吐・体温低下・呼吸困難・死亡する事があります。
緑色と全体に白っぽい感じがあります。大きくなるので目立ちます。









4月上旬。花。



8月下旬。実。



チゴユリ <稚児百合> ユリ科。 毒成分:
食べた場合、嘔吐・下痢。
“稚児”ユリの名の通り、20cm前後の小さなユリです。
食用となるアマドコロ、ナルコユリの新芽ととても良く似た新芽です。
新芽が良く似た毒草に、このチゴユリと、ホウチャクソウがあります。

※サバイバル本、一部のHPで、若葉が食用となるとの情報を見つけました・・・が、古い情報かもしれない and 毒の抜き方が分からない and 殆どの本やHPでは毒草扱いなので食べるのは保留とします・・・









9月上旬。実。

ホウチャクソウ <宝鐸草> ユリ科。 毒成分:
食べた場合、嘔吐・下痢。
こちらも、新芽がアマドコロ、ナルコユリと似ているので注意。




3月中旬。若い芽。



8月下旬。



9月上旬。花。



9月中旬。実。

センニンソウ <仙人草> キンポウゲ科。 毒成分:プロトアネモニン、ヘデラゲニン。
食べた場合、胃腸炎。

※毒成分のプロトアネモニンは、キツネノボタンと同じ・・・キツネノボタン参照・・・
  ヘデラゲニンの方は・・・調べても分からず・・・不明!

※救荒食として、“十分に茹でてから水に浸し、よくさらしてから調理”すれば食べれるようです。
 朝鮮半島では、食用として利用されているようです。
 育ってしまった頃よりも、若い時の方が毒成分は少ないようです。
 切った時に出る汁は、手に付くと水膨れになったり腫れたりする場合があるので注意しましょう。
 


十分に茹でて水に晒す・・・どの程度だろうか・・・
初挑戦の今回は、塩少々の湯で5分程茹で、30分ほど水に晒しました。



炒め物。
料理法のひとつに醤油で炒めるとあったので、今回はベーコンと一緒に醤油で炒めてみたのです。
これは普通に美味しい野草料理となりました。
全くもって悪くない・・・普通に美味しく食べれました。
もちろん、体調に変化は全く無し。




朝鮮半島では、一度茹でたものを乾燥保存するとの情報を見つけたのでやってみました。
春の若芽を使いました。
乾燥させた写真は取り忘れ・・・写真は、軽く茹でて戻した時のものです。



パスタに。
ニンニクとベーコンを炒めた後、センニンソウとシラスを投入して塩コショウで味付けしたものをパスタに絡めました。
茹でて乾燥させてまた茹でて・・・風味はほぼ無いのですが、逆にいろいろな料理に使える食材になります。
ほんと、これは普通に美味しいです。








ボタンヅル <牡丹蔓> キンポウゲ科。 毒成分:プロトアネモニン
食べた場合、胃腸炎、下痢、重篤な場合死亡。



2月中旬。



3月上旬。



4月上旬。



4月中旬。

ホトケノザ <仏の座> シソ科。 毒成分:?
食べた場合、嘔吐・下痢。
春の七草のホトケノザとは全くの別物です。春の七草のホトケノザとは、実はコオニタビラコの事なのです・・・紛らわしい・・・



ホトケノザのお浸し。
2020年、七草粥を作る際に改めて調べていたら・・・
ホトケノザを間違って粥に入れている記事が! 大丈夫だったのか!?
そして・・・ホトケノザは毒草ではないとの情報!? そんなバカな・・・さらに調べて行くと、毒性分はあるのですが、とても少ない・・・毒草とも呼べない程な感じか・・・
私の毒草と言う記憶は!? さらにさらにネットを調べて行くと・・・今日では毒草扱いされなくなってきているようなのです。
(気になって手持ちの本を見直したら、やはり毒草として載ってました。)
どうも外国では普通に茹でたりサラダ!!などで食べているようなのです。
そんなこんなで・・・(どんなこんなや・・・)・・・私も食べてみる事に♪
まずは普通の野草料理同様に茹でて水に晒してアク(毒)抜きし、シンプルにお浸しに。
(極普通のアク抜き・・・火が通る程度、30秒ほど茹で、数分水に晒しました。)
食べてみて改めて気付きました♪ ホトケノザはシソ科。 香味があって悪くない。
何の事はない・・・普通に食材として利用できる野草でした♪
これならば、ニワトコの方がずっと強い毒だと思います・・・
※一度に大量に食べない様に気を付けましょう♪







4月上旬。





花。4月中旬。



実。4月中旬。

ムラサキケマン <紫華鬘> ケマンソウ科。 毒成分:アルカロイド(プロトピン)。
食べた場合、嘔吐、頭痛、呼吸困難、心臓麻痺。
食用となるエゾエンゴサクと花が似ていますが、こちらは葉に細かな切れ込みがあるので区別できます。





2月下旬。春には枯れる葉・・・暖かくなってだいぶへたってます。
そろそろ葉は枯れて無くなります・・・



6月中旬。
冬の間に葉を広げ、十分に栄養を溜め込んで大きくなった球根。



8月下旬。球根だけ・・・



9月中旬。日陰となっている大きな木の下にて。木洩れ日が射してました・・・







9月下旬。花だけ・・・
写真は、他の草の葉が写ってますが、この花の時期には葉が無く、花だけなのです。



9月下旬。うっすらとピンク色のもの。



11月下旬。
花を咲かせて栄養を使い果たしたら・・・また葉を広げて栄養を蓄え始めます。



12月。葉だけ・・・



球根。1月。

ヒガンバナ <彼岸花> ヒガンバナ科。 毒成分:アルカロイド(リコリン、ガランタミン、セキサニン、ホモリコリンなど)
食べた場合、吐き気や下痢、重症の場合は死亡。
秋に花が咲き、冬に葉が出てきて、春には枯れ・・・秋までは地上に何も無い・・・変わった植物です。
救荒植物としても有名で、非常事態の最後の手段として、この毒草も毒を抜いて食べたようです。
ちなみに毒成分のリコリンは水溶性です。採れたデンプンで作られる餅をヘソビ餅と呼ぶようです。

※救荒食として有名・・・飢饉に備えて各地で栽培される・・・沢山食べると死ぬほどの毒性ですが、他にも沢山あるでんぷん質の中で、何故にヒガンバナ!? その答えを求めて・・・



葉が倒れて黄色くなり始めた4月下旬に採取してみました。
ひとつひとつの球根がデカイ! 大量だったので他は全て埋め戻しました。
もう少し時期が遅くても良いでしょう♪



外の皮を剥いて綺麗にしたところ。小さいのがニンニクサイズ。



大根おろしで擦りました。ねばねば〜。
素手で摩り下ろしましたが、何とも無い・・・扱いやすい♪



摩り下ろしたヒガンバナを手拭いに入れて水の中でモミモミします。
(大根おろしでは、大まか過ぎか・・・良く揉みましたが、もっと細かく砕いておけば、もっと大量のデンプンが取れた気がします。)
ねばねば〜があるので、なかなか沈殿せず・・・最初の1,2回は時間が掛かります・・・
沈殿させて、うわ水を捨てます・・・これを7回実行♪



最後はカラカラに乾燥させれば完成♪
デンプンなので、片栗粉と同じ性質・・・水を捨てるとガチッと硬直するので簡単に水と分離♪
カラカラに乾燥したら、触るだけで簡単に粉々になります。



クズ ヒガンバナ湯。
鍋にヒガンバナ粉と水を入れたら火に掛けて煮詰めます。
水分が少ないと感じたら、適宜、水を足して行き・・・トロミがついて、透明感が出て来た所で火を止めました。
砂糖を加えて混ぜたら〜実食!
何!?このまろやか&なめらか・・・少しの甘味もあって和菓子的な感じで美味しい♪

掘ってみたら思った以上に大きく、潰して水に晒すだけで毒抜きできる・・・これは思った以上に簡単♪
稲が不作で飢饉になった時・・・手元にあった食料を少しずつ食べ始め、食い繋いで行きます・・・
ヒガンバナの球根が大きくなるのは、田植えの頃以降・・・次に稲が実るまでもうひと頑張りの時。
ちなみに私が直ぐに思い付くデンプン質は、秋:ドングリ、秋〜冬:ユリ根、クズの根など。
こんな時期的な利点もあったりして。




2022年、食材の最も少なくなる2月に採取して再度♪ が・・・



今回は、ミキサーであっと言う間♪ ただ、擂るよりも擂った後、部品の多いミキサーを分解して洗う方がずっと手間だったり・・・



絞ろうとしても、まったく絞れん!! 手拭いの目が詰まるのか・・・全力で絞っても、水分が抜けず・・・結局、そのまま水を投入して水替えしながら、沈殿させる方法に・・・
そして・・・毎日水替えしても・・・何も変わらん!! 肝心のデンプンは、底の隅に、ほんの僅か、小指の先ほどが溜まっているだけ・・・これはダメだ!!! ・・・と、言う分けで、断念。
失敗の原因は・・・澱粉を十分溜め込む前の2月だったからか・・・ミキサーがだめだったか・・・可能性としては、2月と言う時期だった可能性が高いです。
4月に再度、ミキサーを使えば分るでしょう・・・さてさて・・・





7月中旬。





9月上旬。



11月上旬。

ヘクソカズラ <屁糞葛> アカネ科。 毒成分:インドール、アルブチン。
食べた場合、下痢、血尿、痙攣、呼吸困難。
実は油で揚げたような感じです。
漢方では、全草を乾燥させたものを下痢止めや利尿などに使います。
果実は、潰してしもやけなどに塗ると良い様です。
食べると下痢を起こすのに、乾燥させて下痢止めに使えるのは面白いですね。











ハダカホオズキ <裸酸漿> ナス科。 毒成分:ソラニン。
食べた場合、嘔吐・下痢、頭痛など。多量に食べた場合死亡。
とても綺麗で可愛い実が成ります。
クコの実に似てますが間違わないように・・・







9月上旬。







10月上旬。



10月下旬。

タマスダレ <玉簾> ヒガンバナ科。 毒成分:アルカロイド、リコリン。
食べた場合、吐き気・嘔吐・痙攣など。
根の球根に毒成分が多いようです。
一度憶えてしまえば間違えないと思いますが、ネギ、アサツキ、ノビルと葉の形が似てます。





キバナタマスダレ <黄花玉簾>





7月上旬。







11月上旬。





12月中旬。

アメリカイヌホオズキ。
イヌホオズキと異なり、花柄は僅かに交互に出ます。

イヌホオズキ <犬酸漿> ナス科。 毒成分:ゾラニン、ゾラマジン、サポニン。
食べた場合、嘔吐・下痢など。
薬用として、茎や葉は解熱剤、利尿剤になります。
良く似た種に、ヒヨドリジョウゴがありますが、イヌホオズキの実は熟すと黒くなるのに対し、ヒヨドリジョウゴの実は熟すと赤くなります。どちらも毒草です。
同じく毒草のワルナスビには茎にトゲがあります。

※救荒食として、若葉は良く茹でて水に晒して、実は有毒ですが熟したものは生で頂く事が出来ます。




見慣れていれば葉だけで分かるかな?



海岸にて。



大型のもの。







白一色のもの。
















黄色一色のもの。





イトスイセン。
これは最初、スイセンだとは思いませんでした・・・調べてからよく見たら・・・ああっ! って!!

スイセン <水仙> ヒガンバナ科。 毒成分:アルカロイド(リコリン、タゼチン)
食べた場合、嘔吐・下痢・頭痛・昏睡など
葉をニラと間違えたり、球根を玉ねぎと間違えたりされて、時々中毒事故が起きています。
切った時に出る汁でヒフ炎を起こすこともあるようです。









3月中旬。

スノーフレーク ヒガンバナ科。 毒成分:・・・
食べた場合、・・・
スイセン、スズランに良く似ています・・・が、どれも毒草です・・・







4月中旬。
食虫植物のウツボカズラそっくり♪



6月中旬。実。

ウマノスズクサ <馬鈴草> ウマノスズクサ科。 毒成分:アリストロキア酸
食べた場合、血尿、下痢、腎障害。発がん性あり。
ヤブに生えるツル性植物は沢山ありますが、これはその一つ。
葉に丸みがあります。
最初の出会いは、ジャコウアゲハの幼虫を発見し、念のために食べていた植物も撮影しておいたので名前が判明しました。その時見たのは葉だけでした。
葉はアオツヅラフジに良く似ています。



ヒヨドリジョウゴ <鵯上戸> ナス科。 毒成分:アルカロイド(ソラニン)。
食べた場合、頭痛、嘔吐、下痢、呼吸中枢の麻痺にて死亡の可能性あり。
全草有毒で特に実の毒性が強いので間違っても食べない様に。
薬として、解熱、解毒、利尿、癌や肝炎などに。

※救荒食として、若葉を茹でて十分水に晒せば食べる事が出来ます。




1月初め。



1月下旬。



6月末。花。



7月中旬。



10月下旬。

ハマユウ <浜木綿> ヒガンバナ科。 毒成分:リコリン
食べた場合、吐き気や下痢、痙攣など。






5月下旬。



7月中旬。



9月末。



実。10月下旬。
下の花の写真とは、年、場所ともに違います。僅かに映ってますが花も咲いていました。



11月上旬。

ランタナ <> クマツヅラ科。 毒成分:ランタニン
実が食用になるとの情報があるなかで、実が有毒との情報もありました。
実際のところ、果肉は無毒で種子は有毒と言う可能性もあります。
とりあえずは、毒草扱いとします・・・
未成熟な若い実の種子は、毒性が強いようです。
食べた場合、嘔吐・下痢など。

※ランタナの仲間にカンバラと言う種類があり、そちらは、カンバラ茶として利用されています。
 今回見つけたランタナは、カンバラではありませんでした。




2月下旬。



3月下旬。





4月上旬。



5月末。

ノボロギク <野襤褸菊> キク科。 毒成分:ピロリジジンアルカロイド(セネシオニン)。
結構あちこちに生えてます。
全草有毒で、葉も根も花も実も食べられません・・・道端で飼い犬が食べてしまうと大変なので注意!
食べると、下痢・嘔吐・腹痛などの症状がでます。肝毒性・発がん性あり。
民間薬としても利用されました。




お浸し。
救荒食と言う分けでもなく、食べられる野生植物大事典に普通に載っていました。
普通に若い葉を摘み、塩ひとつまみ入れた熱湯で茹でて水に晒すとあります。
食べ方はお浸しやスープが良いとか。
今回は、葉だけでなく、ツボミも一緒に♪
ごく簡単な記載でしたが、あくまでも毒草なので、5分ほど茹で、1時間ほど水に晒してみました。
食べてみたら普通に美味しい♪ 本に載っていた通りに春菊のような風味もありました♪







2013年9月下旬。山の中にて。



7月中旬。河原にて。

ゼフィランサス(サフランモドキ) ヒガンバナ科 毒成分:
調べたらヒガンバナ科だったので毒性も調べたら、やはり、毒があるようです。
ゼフィランサス(サフランモドキ)ととても良く似ているものに ハブランサスがあります。









6月下旬。



7月下旬。



9月上旬。

ワルナスビ <悪茄子> ナス科 毒成分:
ワルナスビのヤブ・・・トゲが凄くて迂闊には踏み込めません・・・
毒があるので無理に踏み込む必要はないです。





3月下旬。





4月中旬。

ツルニチニチソウ <蔓日々草> キョウチクトウ科 毒成分:
可愛い花ですが、庭に植えると大繁殖して手が付けられなくなるようです。
全草有毒。









9月上旬。



9月中旬。実。





9月下旬。

オシロイバナ<白粉花> オシロイバナ科 毒成分:トリゴネリン
食べた場合、嘔吐・下痢。
全草有毒ですが、特に種子や根の毒性が強い。
葉を食用にするとの情報が僅かに見つかりましたが、毒性が弱く沢山食べなければ大丈夫なのか、毒抜きに方法があるのかは不明です。
子供の頃、落下傘を作って遊んだ記憶があります。





1月上旬。





7月上旬。



モコモコの葉の表面を超アップ。

ビロードモウズイカ ゴマノハグサ科 毒成分:サポニン、ロテノン、クマリン
北米先住民は喘息などの薬として利用する他、インフルエンザやヘルペスにも効果があるとか・・・
また、マレインと呼ばれハーブとしても利用されています。
薬やハーブとして利用されるが毒もある・・・利用には注意が必要です。
これを天ぷらなどで食べ、食中毒になった例がいくつかあります。



マレイン茶。
生のままや乾燥させた葉を使います。
ネットを検索するといくつも見つかる・・・毒性としては弱いようで、有毒として扱うべきか迷うほどですが、死亡例があるので、とりあえず、このまま有毒植物(取り扱い注意)として扱います。
乾燥粉末状態の葉を使う場合は、茶さじ1杯で湯500mlを使い、必ず30分以上置いてから、数時間かけて少しずつ飲むそうです。
今回は生の葉1枚(手のひらサイズ)を適度に切って急須に入れてお湯を注いで30分以上経ってから少しずつ頂いてみました。
風味も悪くなく普通にお茶として頂く事が出来ました。
そして若干、喉の調子も良くなったような・・・サバイバル生活を初めてから風邪を引いた事があっただろうか・・・昔は毎年風邪を引いていたのですが、なぜか風邪を引かない体質に・・・元気過ぎるのもこんな時には困ったものです・・・






ミゾカクシ <溝隠> キキョウ科 毒成分:ロベリン。
食べた場合、呼吸麻痺や嘔吐、痙攣など。
湖畔の増水時に水に浸かるジメジメしている場所で見掛けました。
神経痛やリュウマチの薬としても使われます。





コニシキソウ <小錦草> トウダイグサ科。 毒成分:マクラトール、ベータヒトステロール。
傷つけた時に出て来る乳液は、皮膚に着くと炎症を起こします。







花。9月中旬。



実。10月上旬。







ホシアサガオ <星朝顔> ヒルガオ科 毒成分:
摂取すると幻覚症状を引き起こします。全草有毒ですが特に種子の毒成分が強い。
ホシアサガオの雄しべは白い色です。






9月下旬。



9月上旬。



マメアサガオ <豆朝顔> ヒルガオ科。
ホシアサガオとそっくりなピンクのものも、白花のものも、雄しべにピンク色が混ざるのが特徴です。








マルバルコウ <丸葉留紅>  ヒルガオ科 毒成分:
種子に毒があります。






どの花もラッパ型に繋がっていなく、バラバラでした。





マルバアメリカアサガオ。 ヒルガオ科。








アメリカアサガオ。 ヒルガオ科。
とてもソフトな淡い青・・・園芸用のハデな色よりもこの位が自然な感じで好きです。


アサガオ <朝顔> ヒルガオ科 毒成分:ファルビチン、コンボルブリン。
食べた場合、嘔吐・下痢など。
アサガオのタネには毒があります。下剤として利用されるほど強いです。
その他の部分に毒があるとの情報はありませんでした。
チョウセンアサガオは全草有毒ですが、じつはアサガオとは全く異なるナス科なのでした。









ナベワリ <鍋割>
山道脇の崖、胸程の高さの上にこの草があり・・・目線よりやや下でしたが、花!?
とても目立ちにくい花ですが、見つける事ができました。
ここに載せておきながら・・・ネットを調べても、葉には毒があり「舐めると舌が割れる」(舐め割り)が訛って出来た名前との情報ばかりで、その毒成分や食べた場合の症状など見つかりませんでした。
有毒植物に載せてしまうのは可哀そうか・・・濡れ衣!?
またいつか、何か分かったら修正します。











9月下旬。



11月中旬。

セイバンモロコシ <西播蜀黍> イネ科。
乾燥や霜などのストレスを受けるとシアン化水素を合成するようです。
個体により有毒になるのです。





2月下旬。



3月中旬。





3月下旬。





4月下旬。

ヒメウズ <姫烏頭> キンポウゲ科 毒成分:プロトアネモニン。
汁が手に付くとかぶれる他、食べた場合、胃腸炎など。







1月下旬。



10月中旬。

オモト <万年青> キジカクシ科 毒成分:ロデイン、ロデキシン。
河原で見つけて・・・!? サンセベリア(トラノオ)!? と、思ってしまいました。
実際、比較的近い種なのですが、もちろん違います。
江戸時代に盛んに栽培されました。
2020年にはまたまたずっと離れた別の場所にて・・・河原の藪の中・・・耐陰性、耐寒性ともにあるかとおもったら・・・耐寒性はあまりないとか・・・耐陰性を活かして藪の中で寒さに耐えているのでしょう・・・
食べると、嘔吐・不整脈。重症になると、全身麻痺に、呼吸異常で死亡。











ナルトサワギク <鳴門沢菊> キク科 毒成分:ピロリジジンアルカロイド。
太平洋岸で繁殖し始めているようです。
多く食べると、黄疸などの重度の中毒症状〜肝硬変を起こして死亡。











6月上旬。



6月末。

クララ <眩草> マメ科 毒成分:マトリンなど
ずっと気になっていた植物にやっと出会えました。
この不思議な名前・・・女性の名前のよう・・・そう言えば、昔、同じクラスに麗(うらら)と言う名前の子がいたな・・・アルプスの少女ハイジでは、まさにクララと言う名前の子がいました。それはさておき・・・
ちなみに、この名前、根をかじるとクラクラするほど苦い事から付けられたとか。
大量に食べると中枢神経が麻痺して呼吸困難になり死亡・・・想像しただけでクラクラ〜





キジョラン <鬼女蘭> ガガイモ科 毒成分:アルカロイド。
長年、ずっと名前が分からず・・・去年あたりだったか・・・名前は分かったのですが、葉しか見た事ない・・・
いつか、花や実を・・・と、思っているのですが、一向に・・・・またいつか♪







 

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