サバイバル節約術


ユリ <百合>





7月下旬。



花。8月上旬。





実。11月中旬。

ヤマユリ <山百合>
秋〜地上部が枯れた頃、地下にある鱗茎を食用とする事ができます。
ユリ根は各地で乱獲されたため数が減り、保護されている事が多いようです。
採取する場合も、採ったユリ根の鱗片の一部は元の場所に埋め戻しましょう。




7月上旬。



7月下旬。



川沿いの茂み。対岸にあって近づけず・・・



7月下旬。



オニユリ <鬼百合>
良く似たコオニユリにはムカゴはできません。
このムカゴや鱗茎が食用となります。
ユリ根には、精神安定、咳止め、精力増強などの効能があります。





6月上旬。





11月下旬。



タカサゴユリ <高砂百合>
川原や海の近くなど、あちこちで一番良く見掛けます。
花の後部が赤紫色になることが多いです。
良く似たテッポウユリ、テッポウユリとの交雑種のシンテッポウユリが存在します。
テッポウユリの花期は、6月頃で、タカサゴユリに比べ、葉の幅が広い。
タカサゴユリの花期は、8月頃で、花の外側に紫色の筋が入るが、入らない個体もある。
シンテッポウユリは、花全体が真っ白です。
















ササユリ <笹百合>
葉が笹の葉に似ていて、他のユリよりも早い6月頃より咲き始めます。
うっすらとピンク色のものが多いのですが、ピンク色の濃いものも稀に存在します。





タカサゴユリのユリ根。
通常食用とはされません・・・アクがあり、苦いです・・・
沖縄でテッポウユリが食用にされるとの情報があったので、とても近縁のタカサゴユリに挑戦してみたのでした・・・実際、タカサゴユリとテッポウユリは自然交配が進んで見分けが付かないものが多くなっているようです。
前回は天ぷらにして食べました。苦かったのですが頂きました。
今回は、塩を少し入れた湯でグツグツとジックリ茹でた後、一昼夜水に晒してアク抜きを行ないました。そのままかじると、苦くない〜後になって苦味を感じましたがそれ程ではない・・・



下ごしらえを済ませたユリ根は小分けして冷凍庫で保存できます。




酢味噌和え。(タカサゴユリ:通常食用とはされません)
十分水に晒したユリ根に、酢味噌の濃い味で苦味は殆ど感じず・・・チビチビお酒を飲みながら頂くには丁度良い感じでした。
僅かな苦味は大人の味として・・・美味しく!? 頂きました。




味噌和え。(タカサゴユリ:通常食用とはされません)
鍋に味噌と砂糖を入れて軽く混ぜ、ユリ根と一緒に炒めました。
少し苦いですが、味噌と合い、美味しいです。




揚げ物。(タカサゴユリ:通常食用とはされません)。オリジナル。
ユリ根を茹でてペースト状にして、小麦粉を少し混ぜて揚げました。
こんな料理があるのか・・・ただ何となく作ってみた料理。
塩コショウ、マヨネーズ、お好みソースで頂きました。
ホクホクで少し苦味・・・想像通りの仕上がり・・・美味しく頂けました。




ホイル焼き(タカサゴユリ:通常食用とはされません)。
ユリ根の食べ方のひとつ・・・バターと一緒にホイル焼き・・・
食べる時に醤油を少し垂らして・・・
美味しい。苦味もありますが、だいぶ和らいでます。




ユリ根の含め煮。(オニユリ)
作り方:
1、酢少々を入れた沸騰した湯で1〜2分湯がく。
2、出汁、砂糖、みりん、塩少々、しょうゆ少々を煮立てて4〜5分煮込む。
3、自然に冷まして味が染みてから頂きます。

写真は、一日置いたもの。味が染みて美味しくなります。
柔らかくホクホクした食感です。




素揚げ。(タカサゴユリ:通常食用とはされません)
苦いタカサゴユリ・・・色々な野草を美味しく頂くにはやはり“揚げる”・・・タカサゴユリはどうか・・・
結果、苦い・・・




茹でたもの。(タカサゴユリ:通常食用とはされません)
ジックリ茹でて、やや崩れかけです。茹でるとボロボロになりやすいのです・・・
こちらも苦い・・・




ユリ根ようかん。
茹でてトロトロにしたら、水に晒して水替えを行い・・・アク抜き出来たかな!?
今回は3回程度水替えしてみました。
アクが抜けたら(・・・と思ったら)、温めてゼラチンを投入して冷ましたら完成。
結果・・・苦い! シットリした食感はまさに“ようかん”で、とても良いのですが残念!!




シッカリ茹でるとトロトロになる事がわかったので、今回はわざとトロトロにして何度も水替えをしてアク抜きをしてみました。



何度もアク抜きして少し舐めてみたら苦くない!
今度はトレーに広げて天日干ししてカラカラに乾燥させました。



どうやって食べようか考えて・・・お粥にしてみました。
完全に粉にしていなかったので、湯に溶けた部分と溶けなかった部分が!!
ネギを入れて塩と醤油少々で味付け・・・微妙!!
救荒食だと思えば、これでも贅沢でしょう・・・
アク(苦み)は完全に抜くことが出来たので、次はもっと違う方法で頂いてみようと思います。





翌年・・・ひとつ上の前回のお粥が今一歩だった・・・
どうも、カッチカチに硬く硬化した部分が混ざる・・・しばらく水に浸けてもダメ!
ハンマーで叩いても粉々にならん!!
どうやら、多少でも熱を加えるとダメだ・・・



写真は撮り忘れましたが、熱を加えて柔らかくするのがダメならば、磨り潰すしか無い!
包丁で適度に切ったら、すり鉢でゴリゴリゴリゴリ・・・
意外と硬い!&ネバネバネバネバ・・・なかなか面倒・・・
このネバネバではミキサーでも辛いかも。
このネバネバのおかげで、うまく磨り潰せない・・・何とか頑張りましたがどうなることやら・・・



タッパに入れて水を加えたら泡立ち・・・4〜5回ほど水を入れ替えました。
その間、腐らない様に念のため冷蔵庫に保管。

一生懸命磨り潰したつもりだったのですが、ツブツブがゴロゴロ・・・
このままでは使えない!!
ふと・・・ジャガイモからデンプンを取る人が居るのでは!? ネットで調べたら、やはり居る!! しかも沢山!!
やり方は、ジャガイモをミキサーにかけたら、フキンに包んで多めの水の中でモミモミ・・・沈殿させて水を捨てて乾燥させたら完成♪ 何と簡単♪




と、言う分けで、ツブツブ感満載でしたが、サラシに包んで鍋の中でモミモミモミモミ・・・
沈殿させたら表面の水を捨てます。

これが、片栗粉と全く同じ。沈殿したらまとまるので、水だけ捨てるのは簡単。
逆に水分が少なくなると・・・そっとしておくと柔らかいのですが、掻き出そうと力を加えると硬くなる・・・面白い♪ これは思う存分遊んでください♪

後で思いました・・・採取したユリ根の量に対して採取できた量が少ない!!
ツブツブのままだったものは、結局使えなかったのです・・・
これは、おろし金で卸してしまった方が良いと思いました。次回は!!!!!!!



乾燥器の熱風も使わず、扇風機と冷蔵庫で乾燥させました。
これはほんとに良い♪ これは見た目も触感も片栗粉そのまんま♪



クズ ユリ湯。
実は、わらびのでんぷんからわらび餅が作られる様に、餅にするつもりで火に掛けたのですが、全く固まる気配が無い!! このままでは全て失敗!!
で、急遽変更!!
クズ湯のように湯と砂糖少々で頂いてみました。
このトロミが、とても柔らかく、キメ細かく、まろやか〜美味しい!!
もちろん、苦みもエグ味もありませんでした。
これは、全くもって食材として十分過ぎる程に良いです。


クドイかも知れませんが、またまた覚え書き。



今回はこれだけの量を使いました。



そして今回はミキサーを使って見たのです。
こ・れ・が・・・自分の過去の忠告はよく聞くべきでした・・・って、実際やってみたくて♪
ミキサーに掛けたら、ありとあらゆる所にコビリついて・・・ヤマイモの比では無いほどの粘りです・・・ほとんどガム!!壊れる寸前!! この量より多かったら壊れてたかも!?
そして沢山の部品からなるミキサー・・・大きなバケツに入れて水に浸け置いても洗うのが大変でした・・・
ネッバネバの物体が水で洗っても溶けずに超苦労しますよ!! って未来の自分へ再度忠告!!



水に溶かして“うわ水”を捨てる・・・これを繰り返して底に沈んだデンプンを集めるのですが、最初は写真のように水に溶けないので、出来る気がしませんが、兎に角、続けているとだんだんと粘りは流されていきます・・・
最終的には布巾(目の細かい三角コーナー用のネットなどでも可)に包んで水の中でモミモミしてカスは取り除きます。



今回採取できたデンプン。
意外と多く取れた気がするのは、ミキサーを使ったから!?
元の量の半分以上は十分ありそうです。




カサゴやタイの姿揚げに。
3度揚げで丸ごとサックサク〜になるカサゴの姿揚げに使って見ました。
ユリの風味など全く感じず・・・やはり、ここまでしてしまうと、ただのデンプン、良く言うと普通に片栗粉と全く同じ様に使えます。




わらび ゆり 餅。
前回(3年前)失敗したので、今回は慎重に・・・ただ、前回は何故失敗したのか分からない・・・不安♪
そんな中・・・ネットを調べると失敗しない方法があちこちに(もちろん、市販の片栗粉でのレシピです♪)・・・
やはり、みんな結構失敗してるみたい・・・
で、今回の挑戦は、見事成功♪
半透明で柔らかくぷるぷる〜これは美味しい♪

作り方:
1、ユリ根粉1に対して水を5〜8程度の割合で混ぜます。
  ※恐らくこれが最重要!! 適当にやると失敗します!!
   そして、今回私は水を6程度としました。私的には、水は6〜7程度が良いと思います。
2、お好みで砂糖も少し投入した方が良いでしょう。
3、これを鍋に入れて弱火に掛けます。
  佃煮やジャム作りの様に、だんだんと煮詰める事で粘度が増して行くのだろうと思っていたら!!
  水が蒸発するまでも無く、数分でねっとりしてきました。
  思った以上にねっとりするのが早いので、絶対に!! 放置しない事!
  一部が白かったり・・・ムラになってしまうのを防ぐためにも、兎に角、掻き混ぜ続けましょう!
4、適度に粘度が増したら火を止めます。ここから数分だけは、混ぜ続けます。
5、冷たい水を張ったボールに、好みのサイズずつ、投入して冷やして固めます。
6、あとは、きな粉や黒蜜などなど・・・で、美味しく召し上がれ♪
  冷蔵庫に入れると白くなって美味しくなくなってしまうようです。
  作ったら食べてしまいましょう♪




 

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