4月中旬。 4月下旬。 とても少ない・・・極僅かに堤防の際に並んでいました・・・ ただ、毎年、実のなる前、6月頃に除草されてしまいます・・・ 食用になる麦・・・いつか必ず食べてみたい・・・何処かに無いかな・・・ 5月中旬。 実の採取は6月頃との情報だったので、草刈りで無くなってないか、ちらっと見るだけだったのですが、意外にも、ごく一部は既に枯れ始め、実の落ちているものもありました。 毎年草刈りされる場所で育つため・・・もしかしたら、早熟な個体が残っているのかも!? 2018年。こちらはさかのぼって4月下旬の写真ですが、超大量!! 分かりづらいですが、背景の緑がほとんどカラスムギ! こんな夢の様な場所を見つけたのですが、ちょっと尻込み・・・簡単に脱穀できる方法を探さなくては・・・ カラスムギ。縄文時代に食用として利用されていた事がわかっています。 現在では、燕麦(エンバク)(オートムギなどとも呼ばれる)と呼ばれるカラスムギを栽培化した植物が利用されています。 カラスムギと一緒に生えていた草の実。 この中にカラスムギはありません・・・数年前、左上から3番目のものがカラスムギ!?と思ってしまい、採取した事を思い出しました。袋一杯採取して家に帰ってから違う事に気付きました・・・ 少ないカラスムギ・・・来年以降、消滅してしまわないように・・・実をある程度残しながら採取しました。 次に採取するのは数年後にする予定・・・ 特徴的な実。 長い黒い毛・・・芒(ノギ)と呼ばれるものです。 これが乾燥したり水分を吸ったりすると回転するのです。 この動きにより、他の草に引っ掛かっていても地面まで落ち、さらに、窪みにはまって行きます。 ※下の動画はデータサイズを抑えるためにフレームを間引き、色数も減らしてあります。 この間、実際は約4分半です。 脱穀: 食べるには、実の外側にある殻を取り除く必要があります。 どうすれば取り除けるのだろうか・・・ お米はゴムの摩擦で殻を取るとか・・・ならば、手作業で行うにはゴム手袋・・・ ゴム手袋をはめてグリグリ・・・どうにもこうにも・・・まったくダメ!! 外の殻が硬いのです。 普通はまず、これでやってみるでしょう・・・すり鉢でゴリゴリやってみたら、時々中身が出て来ます。 ・・・が、これでは一粒ずつ手で剥いた方が早いくらい・・・ サバイバル生活で時々使ってきた方法・・・ 竹筒に入れて上から棒で何度も押し込む方法・・・これも全然ダメ。 こちらもサバイバル生活で使う道具。擦り石・・・ ゴリゴリやると中の実が出て来ます。 写真は相当に条件が良かった。実際には平均で1分に2粒程度取れる感じです。 手加減が難しく、時々実が潰れてしまいます。 ここまでで、最も効率の良かった石器を使った方法で散々・・・何十時間使った事か・・・ そして・・・ようやく気付き始めました・・・ 強く叩き過ぎないように、まずは力を入れて外側の殻を“ほぐす”のです。 その後、二つの石を擦り合わせるようにして、その間にある実の殻を“ズリ剥く”のです。 ずっと石器を使っていくうちにこの方法が最短だと気付きました。 何十時間費やしただろうか・・・ 今回はこの量で料理に使います。 蒸して柔らかくしてから潰して乾燥させます。 1時間程蒸しましたがまだまだ硬かったです・・・一晩水に浸けたら違ったか・・・ グラノーラ。 色々な食べ方があります・・・千差万別。 私は、乾燥させたオートミール(カラスムギ)に、買ったのはドライフルーツ詰め合わせだけ、さらに去年採取したオニグルミの実に、去年、キンモクセイの花を漬け込んだハチミツ(桂花醤)を掛けて・・・ 寒い冬だったので、牛乳を熱々に温めて注いだらしばらくしてから頂きました。 美味しい!! 美味し過ぎる!! これが、朝食!? お菓子のようなデザートのような感じでしたが、とても美味しく頂き、お昼まで全く空腹を感じる事はありませんでした。 グラノーラの食べ方の極一部・・・個人それぞれ・・・好みのバリエーションを見つけましょう・・・ またまたまたまた・・・懲りずにまた・・・ さらに剥きました・・・気の遠くなるような時間を費やし・・・ 今回はこの量を使いました。 My石器を使って潰してからお粥にしました。 お粥。 なぜお粥にしたかと言うと・・・石器時代にカラスムギの粉が石器に付着しているのが見つかり、お粥にして食べたのでは!? との情報を見つけたからです。 私も食べてみたくなったのです・・・ カラスムギだけではやはり、量が少ない・・・カサ増しで卵を投入し、ちょっと贅沢にシラスを乗せました。 チョロッと醤油を垂らして・・・苦労して作ったからか・・・凄く美味しい! 今回採取したカラスムギは・・・ひとつひとつがデカイ! 採取したもの全て(上の写真の量)を剥きましたが、たった1晩(寝るまでの間)で出来た!! 今まで苦労して剥いていた実が小さ過ぎだったのです・・・小型種か・・・今回の実は倍は十分にありました。 クッキー。 ひとつ上の写真の実全てを使って作ったのが下の写真のクッキー。 一つに結構な量のカラスムギが入ってます。 カラスムギは軽くフライパンで炒ってから、通常のクッキー作りの種に混ぜて焼きました。 このボリューム・・・カラスムギが若干、自己主張するので、一つ食べるのに何度も良く噛んで・・・そのおかげで、この量で充分満足できました。(もちろん、晩酌後の御飯代わりとしてです・・・) 2020年、またまた・・・そこそこ重なってますが、こんな量・・・ 一晩、水に浸けてから蒸して潰しました。 カラカラに乾燥させました・・・って、なんか違う・・・なぜにこんな毛羽立ってる!? ・・・そう言えば、今までは石器で擦って中身を出していたのですが、今回は・・・ 雨がちの6月、サバイバルの度に持ち出して休憩中にコツコツと手で剥いてたのでした・・・ 少しでも毛を取り除こうとの試み・・・ ザルに入れて転がしてみたら・・・取れる取れる♪ ふ〜っ、なんとか♪ アイスのトッピングに。 たまたま良さげなアイスを選んだだけでしたが、これが、中の方にはチョコレートの層がいくつもあり、食べるたびにバリバリ♪ カラスムギの食感よりも歯ごたえあったので、全く違和感ないどころか美味しく頂けました♪ カラスムギのグロート。 牛乳と一緒にコトコト炊いて、カラスムギはぷりぷりもちもち食感になって、これは美味しい♪ そして・・・載せたジャムは、ヤマモモの実から作ったジャム! 不味いわけがない♪ 苦労した甲斐がありました♪ 作り方: 1、鍋にカラスムギ、牛乳と水を1:1、塩少々を入れ、20分ほど弱火でコトコト炊きます。 2、炊いたら、さらに20分ほど蒸らしたら、ジャムをのせて完成♪ 4月中旬。若葉を採取しました。 “救荒雑草”と言う本に、「新葉はついて、その汁を取り、米粉に加えてこね、蒸して団子にして食べると香味が甚だ良い」とあったのです。 汁を取りやすいように細かく刻んで・・・ すり鉢に、刻んだカラスムギの若葉と水少々を入れたら、ズリズリズリズリ・・・ 米粉は無かったので、小麦粉に混ぜて団子に♪ カラスムギの若葉を使った団子。 まず、色が綺麗♪ そして、アク、エグミなどなく、美味しい♪