サバイバル節約術


ヒメムカシヨモギ・オオアレチノギク <姫昔蓬、大荒地野菊>





3月中旬。



5月下旬。





6月上旬。









8月末。花と綿毛。

オオアレチノギク <大荒地野菊>
良く見かけるのですが紹介が遅くなりました・・・良く似た種がいくつかあります・・・











この場所で高さ20〜30cm程の個体が10株にも満たない程度が僅かに残ってました。

アレチノギク <荒地野菊>
オオアレチノギクに押されて数が減っている・・・ほんと、あちこち探し回っても見つからない!!
野草の本を見ると、市街地のアスファルトの隙間に僅かにみられる程度とか・・・
数年前から探していたのですが、見つからず・・・そして今日!!
海の堤防上、クロダイの姿を見つけたので、磯の貝をエサに釣りを開始・・・待ちぼうけ・・・ふと・・・これは!?と、なったのでした。
この場所、車を停めてしばらく歩く範囲は、全てオオアレチノギク!! そして辿り着いた堤防のほんとの端!! 末端!!
まさに崖っぷちで生き延びていたアレチノギクでした。







8月下旬。



8月下旬。花。 こちらは花びらがハッキリと分かるのです。



9月中旬。





9月下旬。

ヒメムカシヨモギ <姫昔蓬>
良く似たものが幾つかあります・・・その中でも花ビラが目立つのはこの種の特徴。
“鉄道草”とも呼ばれます。





どちらもヒメムカシヨモギ・・・ですが、左側のものは“毛”が無いのです。



アップ。





全く“毛”が無い。



全体を観察したら・・・下の方は全く毛がないのに、上の方は・・・葉の縁にポツリポツリと・・・こんだけ!!

ケナシヒメムカシヨモギ <毛無姫昔蓬>
葉は僅かに湾曲している事が多いです。



良く似た種類の特徴:
オオアレチノギク・・・茎は細かな毛が沢山ある。花びらは目立たない。
            葉には細かな毛がびっしり生えているので、ビロード状で、白っぽく見える。
アレチノギク・・・・・・中央の茎よりも周りの枝の方が高くなる。花びらは目立たない。
            花(ガクも含めたもの)は樽型です。こちらは数が少なくなってます。
ヒメムカシヨモギ・・・花びらは小さくてもハッキリと目立ちます。
            茎・葉には毛がまばらにあります。ビロード状のオオアレチノギクと異なり、こちらは毛が少ないので、若干の光沢感があります。
ケナシヒメムカシヨモギ・・・こちらはさらに毛が殆ど無く、葉は僅かに湾曲している事が多いのです。
その他、ホウキギクの仲間なども・・・

ここから少しだけ・・・一番良く見掛けるオオアレチノギクとヒメムカシヨモギの違いです。
花があれば、比較的簡単なのですが、ここでは葉などの違いを♪



左がオオアレチノギク、右がヒメムカシヨモギです。
※オオアレチノギクは濃い緑、ヒメムカシヨモギは明るい緑だと思ってました・・・が!!
  実際は違います!! ヒメムカシヨモギでも濃い緑色のものや、明るい緑色のものなどが存在するのです。
 下↓で紹介しますが、この写真でもわかるでしょうか!? オオアレチノギクは細かな白い毛に覆われているので、緑でありながら、僅かに白っぽくも見えるのです。





細かな毛に覆われたオオアレチノギクの葉。触るとビロード感があります。





毛の少ないヒメムカシヨモギの葉。
毛は葉脈などに僅かに見えるだけなので、全体的には毛が無く、テカって見えるのです。



前置きがだいぶ長くなってしまいました♪ さてここからが本題♪

何かの調べ物をしていたら・・・ふと目に入った“鉄道草だんご”。
調べたら、“鉄道草”とは、ヒメムカシヨモギの事、また、良く似ている同じキク科のオオアレチノギクも同様に使われることがわかりました。
今まで散々調べていても見つからなかった“食用”との情報・・・当然、食用不可扱いにしていました。
今は2016年・・・やっと・・・食用として情報を載せることができました。 こんな事もあるのです・・・






今回はダンゴ粉と半々にしてみました。



鉄道草だんご。
これは、普通に頂けました。醤油や海苔を使えば普通に美味しい。
戦中戦後の頃は当然ですがだんご粉など無く、糠(ぬか)や糟(かす)などを使ったようです。
また、鉄道草の割合を増やすほど食べ難くなります。




オオアレチノギク粥。1月中旬。
粥にしてみました。茹でて水に晒してから粥に混ぜて少し加熱しました。
ちょっと青臭い感がありましたが、塩味にも合い普通に美味しく頂けました。




オオアレチノギクの味噌和え。
ヒメムカシヨモギも少し混ざってます♪ 実は・・・
いろいろネットを検索していて見つけた情報♪

広島市役所前の麦畑で収穫に忙しい親子
敗戦後の食糧不足は、言い尽くせないほど深刻だった。市民は食料の調達に明け暮れ、食べられるものは何でも食べるという毎日だった。これに応えて市保健課が1946(昭和21)年6月に広島駅前で野草試食会を開いた。そのメニューは
「ミゾソバとメリケン粉の代用団子」「鉄道草(ヒメムカシヨモギ)の味噌和え)」「ぎしぎし(スイバ)の油酢和え」だった。

何か月か前に見つけた情報・・・今、検索してもヒットせず・・・ですが、味噌和えにして食べて見たくなったのです。
そして、味噌和えのレシピを検索すると、いろいろな調味料を使った物がいくつも見つかります・・・が、今回は出来るだけシンプルに・・・味噌と砂糖だけで作ってみました。
これは♪ 美味しい♪ 茹でてしっかり水に晒してから使いましたが風味は濃い目です♪




ヒメムカシヨモギの味噌和え。
改めて・・・オオアレチノギクともほぼ同じかと思いますが、一応♪
ちなみに、味噌は手作り味噌と市販の味噌を混ぜたものです。

こればかりが “どんぶり” 一杯あったらキツいかも知れませんが、お酒のツマミに一皿出て来た程度ならば、風味あって美味しく頂けました♪






 

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