サバイバル節約術


チガヤ <茅・茅萱>







4月下旬。



4月下旬。海岸にて。



4月下旬。場所によっては既にだいぶ前に穂をだしてますが、ここはやっと今から・・・
穂を出す芽は、僅かに膨らみがあるので、簡単に見分ける事ができます。



5月上旬。堤防にて。



6月上旬。川原にて。



6月上旬。海岸にて。



チガヤの穂が風に揺れる光景・・・なぜか好きです。 ずっと見ていたくなります・・・



12月中旬。

チガヤ。
サトウキビに近い仲間で、穂がまだ出てくる前の若い穂は、噛むと甘く、若い芽は食用にもなります。
その他、地下茎も同様に甘味があって食べれるとか。
ツバナとも呼ばれ食べた事のある方もおられるようです。
その他、薬や火口などに利用されました。







5月上旬。若い穂。
口に入れて少し噛んだら・・・甘いのか!?
きな粉のような僅かな甘味でした。

白い部分が見えていると遅いようです・・・完全に葉に包まれているものが良いとか。




4月下旬。
再度挑戦・・・甘いのか!?
現代人(私・・・)の舌には、感じにくいほど、僅かな甘味なのでしょうか・・・






5月中旬。
若い穂にも甘味があるようですが、根にも甘味があるとか・・・
若い穂の甘味がいまいちだったので、早速、根を採取して頂いてみましたが!? 甘いのか!?
かなりシッカリ根を張っていて採るのに苦労する上に、甘味を感じない・・・
砂糖に代わる食材として期待しましたが、これはちょっと厳しい・・・
また何か新しい情報が手に入ったら挑戦するかも!?




12月中旬。掘り起こした根。
かじってみたら、僅かに甘い!!
ほんと、そんだけですが、何年かかった事か!!

もちろん、それだけでは終わらない・・・



根を採ったら、ヒゲ根と、薄皮を取り除きます。
薄皮は、ツクシのハカマの様になってます。写真では濃い茶色の部分。



ハカマを取ったもの。



曇りなどでなかなかカラッとならずに2日後・・・極僅かにピンク色になってしまったので、ここで乾燥は終了にしました。



成分が良く出る様に短く切ったら、コトコトと煮出しました。



チガヤ茶。
チガヤの根を乾燥させたものは、“茅根”と呼ばれ漢方になってます。
薬効は、利尿など。
飲んだ感想は・・・やっぱり不思議な・・・素朴な・・・甘味があります。
何故か・・・茹でたトウモロコシを連想し、飲んだことは無いのですが、トウモロコシを茹でた時の汁の味かも?と感じました。
子供の頃に飲んだことのある、漢方の麦門冬湯(素朴な甘味のある薬なのです)にも似てるかも。
風味としてはやや薄い・・・これは、もっと濃く煮出したら違うかも知れません。



実験でお酒作り♪



お茶作りでは、乾燥し難く、赤味を帯びてしまった・・・そんな経験から、縦に切れ込みを入れて乾燥させました。
それを、細かく刻んで少な目の水でコトコトとジックリ煮出して・・・糖分を抽出したつもり・・・



取り出した汁・・・糖分はどの程度あるのだろうか・・・
糖分さえあれば、ドライイーストが反応してアルコールになるはず♪
(ドライイーストの量は、ミード作りを参考に素材125gに対してドライイースト2gとしました。)

ドライイーストを投入して糖分があれば、しゅわしゅわ〜って、泡が出続けて次の日までしゅわしゅわ〜のはずが・・・
ほんと、ぽつりぽつり・・・1日我慢しましたが、すでに泡も出ない・・・
糖分を入れてしまったら、どんな素材でもお酒になってしまう・・・これでは、チガヤを使った意味がないと思っていたのですが、1日経ってもこの状態・・・間違いなく、お酒にならず、腐るだけ・・・諦めました・・・

ここで、ハチミツを投入したら、それなりに泡が出始めたので、しばらく様子見・・・



約10日後。

チガヤ酒。
これは・・・失敗。
チガヤにイーストを投入してお酒を造るなんて情報は一切なく、思い付きの実験でした。
チガヤに糖分(かすかな糖分・・・)があるので、お酒になるのでは!? との発想でしたが、残念ながら無理な事が分かりました。

これは間違いなく、一番最初から砂糖やハチミツを投入してしまえばお酒にする事もできるのですが、それではチガヤを使う意味がない・・・
また何かアホな事を思い付いたら、何かするかも!?



若い穂が、お浸しや煮物にされるとあったので、挑戦してみました。
(東京家政大学博物館紀要:野草の食べ方より)



2022年4月下旬。
外に出る前の未熟な穂を採取しました。



穂を全て取り出した所。
とても柔らかな穂です・・・が、芯の根元付近はややシッカリしてます。



お浸し。
見た目&手ざわりともに、とてもしなやか・・・当然、食べれるだろうと・・・
これが!! 
芯は歯でしごいて・・・柔らかな穂だけ・・・
噛んだら、硬い!! (意味わからないですよね!?)
しなやかな穂は、口の中で毛玉の様にまとまると、とても噛み切れないのです。
いや、たとえ少なくても噛み切れない!!
しなやかなのに噛み切れない!!
これは、思いっきり、ゴックンするしかありません・・・これはダメだ・・・




硬い芯は取り除いて煮てみました。



煮物。
・・・お浸しがダメだったので、これはどう考えても・・・と思いながらも、もしや!?
これが、やっぱり、おんなじやん!!
とても噛み切れず、断念!!


これをどうやって、お浸しや煮物にしたのでしょうか・・・
今時点では、とても解決策が思い付かない・・・
また何か、突然、閃いたら挑戦するでしょう♪


ここで、私の今までの経験から・・・天ぷらでカラリと揚げれば食べれるだろうと・・・で、挑戦!!



天ぷら。
これは芯がやや硬くなるので、焼き鳥でも食べる様に、歯で穂をしごいて口に入れます。
さてさて・・・塩を掛けて・・・これは、普通に美味しいです。

これは、私の思い付きの食べ方でした♪






 

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